新潮社文庫の退屈姫君伝についてです。退屈姫君シリーズには毎回、水茶屋鍵屋の茶汲み娘の笠森お仙が登場します。おかっぱ頭に陽に焼けた真っ黒な体、つんつるてんの渋茶の単衣を身に纏い、天狗の如くあちこちを飛び回っていた為、天狗娘と呼ばれていました。しかし、そんなお仙が、色白美人へと変貌を遂げます。水茶屋鍵屋は商売繁盛となります。けれど、あまり目立ち過ぎると忍びとしての仕事がやりにくくなってしまう。そんなお仙が、ある時男に変わってしまいました。名を「大蜘蛛仙太郎」と変えて倉地政之助の先手を務めています。私はお仙に男になって欲しくありませんでした。かといって、色白美人にもなって欲しくありませんでした。つまり、お仙は真っ黒い小天狗のままが良かったと思うのです。皆さんはどうですか?
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