理屈を言わせたらチョ?凄腕?
運用の理屈を言わせたら凄腕の山崎氏が贈る資産運用塾。
面白いのだが、細かく考えると非常に難しくて疲れます。(^^;)コストの安いETFでパッシブに行くのが「オトナ」なのか?それとも自分で直接アクティブに運用するべきか?コストを可能な限り削るのが「オトナ」なんでしょうネ。
結局、卸から直売で買って、自分で組み合わせてDIYできないようでは「オトナの嗜みと楽しみ」はわかりません。
初心者向きの本としてはお勧めしませんし、どうすれば良いのかという具体的なことは直接的にはわからないように思います。そんなことは自分で調べて考える「オトナで自分でなんでもできる運用者」に贈る辛口エッセイという位置付けではないでしょうか?歯応えはあります。
用途に合わせて
一般への理解度が低いせいで、モラルが下がったり、販売会社本位になるのはある意味ではしょうがないのかも。現時点においてもその手の弊害は見られるような気がするけど将来的にはよくなるはず。
是非、自分で最低限の事を学習して、個人投資をやるのが私的にはベストだと。仮に信託ほどのパフォーマンスを出せなくとも、手数料・報酬代金のウエイト分、余裕がありますし。
結果として信託を将来的に選択するにも真っ当に学習しながら続けてゆけば、どれが自分に合っていて良心的なのかが選べると思います。
株は個人で行い、他の業務を信託にお願いする。出来る事と出来ない事を分けて、活用してゆくのがよいかと。(私の場合は株は個人で松井。MMFは野村活用。将来的には債券購入とかでも)
オトナ(上級者?)の投資本!
著者は楽天証券の山崎元氏。
終始、オトナとコドモの投資家を対峙させながら、投資の本質を説いていく。
本の中で具体的に投資対象として登場したのはTOPIX連動型のETFのみである。
つまり、インデックス運用のうち、コストが出来る限り抑えられているものが投資対象としてベターであるということのあらわれである。
山崎氏の他の著書と同じく、コストの存在(なかでも信託報酬)を意識すべきである点、投資はお金を働かせることである点等、考え方としてブレがないことを確認できる。
楽しく投資をするために最低限頭にいれておく要素がたっぷり詰まっている良書であると思う。
辛口コメントが気持ち良い(でも初心者には難しいぞ)
オトナとは常に懐疑的に両面から物事を見て、隠された意図や罠を見抜き賢い投資をする人のようです。「ほな、どういう指標を見て株を買えばいいのや?」と聞くようではまだコドモです。「PBRを見れば良い」といったような、読んですぐに投資に役立つハウツーが載っているわけではありません。ただ、物事には何事も裏があるので、証券会社の勧める商品は一通り疑ってかかるべきであろうというような基本の姿勢を教えてくれます。 しかし、かなり難しい話が多く(可能な限り易しく書いて下さっているのは分かるのですが)私など「ああ、もう投資なんて難しくて私には無理だわ」と思ったり、「いやいや、競馬以上スリリングな知力を尽くしてオトナが楽しめるゲームだ」と思ったり。この本を読んで、なおかつ、他人を出し抜くパフォーマンスを上げようと思える人は相当の知力に自信を持った人でしょう。 P155で書いている「日経平均の指標としての連続性が壊れたことへの注意」は興味深いです。
コストは大事、プロも大したことない
山崎氏は以前に、投資家に不利なわけのわからん金融商品について、結構ズバズバとコメントする連載記事をマネー誌に書いていたので記憶に残っていた方です。本書の主たるテーマは「コストの高い金融商品は投資家にとっては不利でありカスである」ということと「プロも素人もそんなに違うもんじゃない」ということ。2点とも共感するところが大でした。株式運用する投信で1.5%の信託報酬を取るものは珍しくありませんが、この「1.5%」を法外と言い切ってしまうところがいいです。また、プロの方が運用面で有利とは言い切れず、下手な奴もいるっていうのも共感。金融商品のコストは隠れていてわかりにくいところがありますし、マネー誌なども目先のパフォーマンスを云々する場合が多く、コストのこ!とは(スポンサーへの遠慮的な面もあるのか)あまり語られません。しかし、長期運用になればなるほど、これは効いてくるものです。そういうことを強く認識する意味で、読んでおいてもいい一冊。但し、直接、実際の自分の運用の参考にはそんなにならないと思いますけど。
ダイヤモンド社
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