『コズミック』と『ジョーカー』二冊でひとつ
この本の売り文句『すべてのミステリの総決算』にふさわしく、作中で起こる事件に使われているトリックは幅広く、マンネリ感が無い。
また、活字にしないと気づきにくいような、言葉遊びのようなトリック?もあるので面白い。
ただし、最後の最後で明かされる真犯人の正体は、『コズミック』を読まないと納得できないことがあるのも事実なので、『コズミック』と『ジョーカー』の二冊とも読まなければならないが、どちらもページ数が多いのでかなり根気がいる。
自分的には面白く読めたが、読む人によって好き嫌いがあると思うので、星3つ。
ミステリー?
個人的には冗長かつ面白くない作品だった。奇書であることは認めるが、作者はアンチミステリといえばなんでも許されると思っているのだろうか? 同じ系統とされる(JDCトリビュートとかも書いてるし)舞城王太郎や西尾維新に比べると、実に「後味が悪い」作風であると言える。この「後味の悪さ」こそが作者の求めるものかもしれないのだが、少なくとも私はその感覚を理解できない。 「反則」を求める気持ちが先走りすぎているのではないだろうか。いずれにしてもこの作者の本は読む人を選びすぎる。 絶賛する人と激怒する人の両極端が現れるだろうが、自分が激怒しても構わないと言う覚悟がある人はどうぞ。これを読み終わったときには間違いなく忍耐力だけはついているだろうから。
推理ではない
結構長いので読み疲れますが、推理小説ではありません。 前半、本格推理物を思わせる出だしで始まりますが、量が異常に多い割に肩透かしを食らいます。 内容的には同じ講談社が少年マガジンで出している「MMR」に似ています。 全体としてこじ付けの内容をさらにこじつけると言う内容で進んでいきますが、作者はあえて今のミステリーに疑問を投げかける意味で書いているようです。 変り種としてはおもしろいですが、ミステリを期待して読むと落胆すると思います。
「平成の奇書」
殺人の嵐です。 作中の「推理小説の構成要素三十項」を 全て制覇しようとするかの如く。 そしてどんでん返しの嵐です。 そのあまりのどんでん返しの連続に、 船酔いにも似た酩酊感を味わうかもしれません。 日本探偵小説四大奇書(黒死館・ドグマグ・虚無・匣の) に肉薄する勢いです。
流水氏の原点がここに!!
ある!と言ってもよろしいのではなかとでしょうか?元来、推理作家というものは緻密なプロットのもとに作業を進めていく(と私は思っている)ものですが、この作品はその枠を多いに超えています。細かいところにまでこだわりすぎていて怖いです(もちろん悪い意味ではなく)、読み進むほどに驚きが増していきます。 それゆえに、一度読んで犯人やトリックが分かっているのに何度も読み返してしまうんですよね(笑) 何度でも、「あっ!こんなとこに伏線が!」とか「この謎の答えは○○やもんね〜!分かってんねんからっ!へっへーんだ」なぁ〜んて思いながら楽しんでしまうのです。 流水氏の世界「流水大説」にどっぷりつかってみませんか?(なんかまわしもんみたいなってきた 笑) とにかく、いいでち!
講談社
カーニバル―人類最後の事件 (講談社ノベルス) カーニバル・イヴ―人類最大の事件 (講談社ノベルス) カーニバル・デイ―新人類の記念日 (講談社ノベルス) コズミック―世紀末探偵神話 (講談社ノベルス) 彩紋家事件〈前編〉極上マジックサーカス (講談社ノベルス)
|