ミンス党の政策である「ムダ削減」看板に詐りあり毎日、ムダを削れの話である。今年度補正予算の見直しということで、政府と与党の民主党とが正義の味方、白馬の騎士気取りでムダを削れとわめいている。しかし、この白馬の騎士、はや落馬気味である。と言うのは、ムダを削れという話が、いつのまにか3兆円を削れという話に変わってきたからである。ムダの総計が3兆円というのなら、その3兆円には意味がある。ところが、そうではなくて、ひたすら3兆円という目標額の話になってくると、数字合わせのための削減となり、ムダを削るという大義名分の中身がすかすかになりつつある。これ、落馬の前兆。だいたい、ムダを削れというそのムダの意味、喧(やかま)しく言えば、ムダの概念とは何か、と民主党に問いたい。彼らがムダの代表に挙げたのは官僚の天下り先への政府の出資ということであった。その出資をなくせば、たちどころに何兆円もの節約ができると断言していた。しかし、そんな話はいつのまにか消し飛んでしまい、今はもっぱら事業の削減という話となり、なにがなんでも削減の数字、数字の世界となってしまっている。そこで、例えば文部科学省が出してきたムダ削減候補を知り、ああやっぱりと思った。すなわち、文科省は研究費700億円の減額を言っている。会社も同じこと、減らすと言えば広告費。学校だったら図書費。文科省なら研究費。相場は決まっている。広告費・図書費・研究費等は、例えば1割をカットしても目に見える実害がないからだ。とすると、ムダの削減ということではなくて、単に事業費用の縮小ということではないのか。もし研究費を減額するのがムダの削減と言うのであれば、ムダと言う以上、研究費そのものが、ムダという〈概念〉の中に入るということであろう。それならば、思いきってムダという名の研究費のすべてをカットして零(ゼロ)にすべきである。にもかかわらず一部減額で通るのならば、文科省はムダ削減をしたのではなくて、事業の縮小をしただけのことである。おそらく他省庁の〈ムダの削減〉なるものの中身も単なる〈事業の縮小〉ということだろう。つまり、〈ムダの削減〉なるものの看板に詐(いつわ)りありということだ。のみならず、〈事業の縮小〉なのであるから、金銭は世の中に回らず、内需拡大など夢。これでは白馬の騎士どころか白旗の騎士、いや落馬の騎士か。ミンス党の政策である「ムダ削減」看板に詐りありですね?
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