21世紀初頭のシンガポール―その街角から



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21世紀初頭のシンガポール―その街角から

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シンガポールのことが真面目によーく分かる

シンガポールという国、その国民、そして私達日本人自身のことを考えさせられました。
「わび」、「さび」、そして礼節を重んじる日本人としては断固として「キアスー」(負けず嫌い)なシンガポーリアンの時々傍若無人な日常行動を承認する訳には参りませんが、彼等の家族の歴史(苦力もしくはそれに近い出自の先祖を持つ華人達の歴史)を鑑みれば、納得できるというものです。

冷静な歴史認識の重要さは、情報が猛スピードで飛び交う現在でこそまさに重要であります。頭の上をビュンビュン飛び交う今現在の情報(当然、何らかの理由によりバイアスかかった情報も多く含まれているに違いありません)に追いまくられ気をとられていると、自分達の立ち位置、そして相手の立ち位置を見失う危険が往々にしてあります。われわれ日本人がシンガポールを含むアジア諸国とお付き合いしていく上で非常に大事な点は、この一点に集約されているような気が致します。
長い長い人類の歴史を俯瞰的に眺めて、自分達に当て嵌めてみる作業がわれわれ全員に必要です。

シンガポールに行ったことのある人、住んだことのある人が読めば、「なーるほど」と膝を叩きたくなるエピソード満載の本です。お勧めです。

工学系の大学の先生が書かれた本であるにも関わらず、楽しく簡単に読めます。



文芸春秋企画出版部