父と子の友情?
長短色々ありますが、このシリーズも好きなものの一つ。
あたかもジュブナイルであるかのような軽妙なタッチの話なので、女性のファンも多い作品です。
主人公は都立高校に通う僕…冴木隆(りゅう)。
親父・冴木涼介は、東京・六本木に事務所を構える私立探偵。
だが実際はずぼらで頼りがいゼロ、そのうえ女好きという、まったくの不良中年。
この父と隆の関係が…親子であるがゆえの阿吽の呼吸と、「男の友情」的な感覚を互いに持っていて、そこが妙に面白い。
彼は大沢氏の初期からのもう一つのシリーズ…佐久間公のように歳は取りません。十数年を経て先ごろ復活を果たしましたが…実はそちらの方、私はまだ読んでいないのですよ。早く読まなきゃ?。
個性的な作品です
初めて大沢在昌作品を読んだのがこれでした。
読んでよかったです。
親子がさまざまな事件を解決していくストーリーですが、暗くドロドロした印象はなく、むしろすっきりとしています。
間接的でひねった文章はあまりないからか、一文一文のシーンも容易にイメージできます。
キャラクターもちょっとダラけた人間たちだったりするので、親近感を覚えるのではないでしょうか。
男なら一読すべし。
ハードボイルド小説も、大沢在昌も読んだことがなかったので、一度読んでみるかと、何気なく本屋で手に取ったこの本。あっという間にハマってしまった。 軽いテンポで進んでいく物語、国家権力まで巻き込むスケールのでかさ、どんな状況でも冗談を絶やさないリュウ君と涼介親父、そして軽口叩きあいながらも、その間に見え隠れする、男同士の絆。 第1作目のこの短編集では、まだリュウ君は少し頼りなく、涼介親父のこともあまり信用していない感じですが、事件を解決するごとに、徐々にリュウ君がたくましさを増し、涼介親父への信頼を深めていく感じが、また見所。 ハードボイルドなんだけど、ちっとも重苦しさを感じさせず、きっと本を読み慣れない若い人でも、サラリと読めると思います。しかし、そんな軽い読み物ではあるけれど、れっきとしたハードボイルド。男なら、この作品から得るもの、きっとあります。
気張らず世界観に浸れるライトノベルズ
六本木のアパートに間借りして、しがない探偵を営む冴木涼介と、ちょっと不良で活動的な高校生の隆の親子。隆は文句もいいながらも父親の家業を手伝っている。この作品には4編が収録されているが、どれも100ページ足らずの読みきりで書かれる。 会話中心に進む物語は、掛け合いのようなやりとりが心地よいテンポの良さを生み出している。 また、嫌味のない登場人物たちによって、まったく気張らずにストーリーを堪能できる。 なお、このシリーズは一度集英社文庫より刊行されたものなので、シリーズ最初の本ながら、巻末には著者によってシリーズを総括したあとがきが記されている。 著者が、このシリーズをどのように考えながら、キャラクターを想って書いていたか、生みの苦しみの一片が垣間見られる。
キャラ立っています
高校生、冴木隆の親父は探偵。しかし、この探偵、事件が起きないと動き出さない。しかも、女好きする良い男。しかも、どうやら前身はいろいろな修羅場をくぐってきた男らしい。ただ、隆にとってはあくまでもぐうたら中年男だ。本当は実の父ではないという噂もちらほら。ときどき父親を手伝いアルバイトするのだが、隆もなかなか探偵家業が様になっていて、なかなかもてるのではある。 まずはキャラクターが楽しい。深刻な事件を高校生の目から描いていて、「事件」と「日常」がうまいこと混じっている。本当はどちらに転ぶ事も出来るはずだ。国際的な大陰謀事件に転ぶ事も出来れば、下町ハードボイルドに徹底する手もある。シリーズ最初のこの短編集はそのどちらにも行かないところでうまいこと留まっている。その軽さをとりあえず楽しんだ。
講談社
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